
許嫁から始まる恋
第2章 EPISODD #2
「ここが図書室です。」
図書室の扉を開け、鮫島 遙を見る。
鮫島 遙は図書室に入って見回す。
「次行きますか?」
「はい」
図書室から出て扉を閉める鮫島 遙。
扉を閉め終えると、私と視線が合うが
鮫島 遙は直ぐ反らす。
「この廊下を真っ直ぐ行くと、
家庭科室です。そして、この階は
1年生の教室があります」
私は廊下を歩き出す。
隣には鮫島 遙が居る。
「ここが家庭科室です。
鍵がかかっているから見られない
ですが。このまま次行きますね」
「はい」
私は階段を上がり階段を登り終え
ようとした時、目の前からいきなり
男子生徒がぶつかる。
「…ッ!」
目をギュッと力強く瞑る。
体が後ろに倒れていくのがわかる。
やばい。落ちる―
