幼いえっち
第27章 思いがけない午前
緊張と不安で、結局眠れなかった。
朝、いつもより早い時間に
家を出る。
「え、カイくん!」
家の前の道路には
カイくんが立っていた。
「チカ。」
「どうしたの?カイくん、
あたし、今日は一人で行くって・・・」
「わかってる、
でもこれ。持ってけよ。」
そういって渡してきたのは小さな封筒だった。
そして、あたしの手を握り
真剣な顔をして言った。
「終わったら、すぐ連絡しろよ。
なんかあったらすぐ知らせろよな。
チカ・・俺・・本当にごめん・・」
あたしはふるふると頭を振ると
カイくんに小さくキスをして
連絡する事を約束し、その場を離れた。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える