幼いえっち
第22章 君に触れたい
車内は広く、誰も乗っていなかった。
「えと・・モモちゃんは一緒じゃないんですか・・・?」
あたしがそう聞くと、
運転席のジョシュはバックミラー越しにあたしをチラッと見て、
一呼吸置いてから言った
「お嬢様は・・お屋敷に居られます。
わたくしはちょっと買出しに近くへ来たものですから。」
「でも、ここにモモちゃんのランドセル、ありますよ?」
後部座席には高そうなランドセルが
放り出されていた。
「っ・・・!
・・・きっと、お忘れになったのですよ。」
「・・・ジョシュは、執事ですよね・・?
運転手は別の方、いませんでした?
お正月のときの・・・
えっと、名前忘れちゃったけど・・・」
「あぁ。ケン、ですか?
彼は有給休暇をとっていまして。
今日はわたくしがモモ様の送り向かえを。」
「・・・送り迎え?」
「ええ、そうです、
もうお嬢様をお屋敷に降ろして
きましたけど。
ランドセルのこと、
気づきませんでした」
「・・・・」
なんか、妖しい・・・
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える