
甘党ゆるふわ彼女
第2章 空
にこっとし教科書を両手で持ち
ありがとう!と教室を出て行く彼女。
(昼が楽しみだなー)
人間は、楽しみなことがあると
時間が早くすぎるように出来ていて
あっという間に昼休みになった。
(たまには迎えにいこうかな)
いつもは彼女が来てくれる。
俺が寝ているのを起こす係と
俺と彼女の友達は言っている。
「ちーいちゃん。」
複数人ご飯を既に食べ始めている中
彼女のいるグループは
楽しそうにお話に夢中だった。
「千南、本当うらやましい!」
「そうかなあっ!えへへっ」
「優くんいい彼氏っぽいもんねー!」
ぽいってなんだよ。ぽいって。
そう思いながら俺に気づかない
彼女率いる集団を見ていると
ひとりが俺に気づき彼女に教える。
