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おにいちゃんのおもちゃ

第30章 美花の処女:兄

次の日


学校が終わると、教室で課題をしている高木を見つけた。
転校生である高木は授業の進行具合が違うため課題が与えられている。


「教えてあげようか」
「いらない」


俺は高木の隣に座る。


「ここはね」


教え始めると大人しく聞いている。


最後まで教えてやると、安心したように高木が笑う。


「ありがとう、頭いいのね」
「別に、普通だけど」


ま、教えるのは、勉強だけじゃないけど。


「お礼、欲しいな」
「お礼?ジュースとか、購買のパンとかでいい?」
「いいわけないだろ」


俺は、高木の唇に唇をそっと寄せる。


「えっ」


高木の目を見つめる。


信じられない、という顔をした高木。


俺は、もう一度高木にキスをする。
唇に噛みつくような、キス。


高木が弱々しく俺の体を押し退けようとする。



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