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おにいちゃんのおもちゃ

第30章 美花の処女:兄

昼休み


俺と高木美花は倉庫に片付けをすることになった。


俺にとってはチャンス。


でも、どう攻める?


いつもなら女の方から勝手に寄ってきたのに。


今回は、完璧に嫌われている。


この俺が。




「これはここ、かな?」
「ん?高木、その高さなら俺がやるよ」


俺が高木に近付くと、高木は俺を警戒するように睨みつける。
構わず高木に被さるように書類を取り上げ、上の棚にしまう。


美砂だったら絶対しないその表情。


ソソる。





そんなことを考えていると






ガタ






奥の部屋で物音が聞こえる。


「あっ、あん」


女の、声も。


「や、何、まさか」
「高木が持ってるの、奥の部屋にしまうんだろ」
「そ、だけど」


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