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おにいちゃんのおもちゃ

第23章 諦めたい:妹

「あーおいしかったぁ」


たつにいちゃんは美砂の顔見てニコニコしてる。


「おいしかったね」
「たつにいちゃん、コーヒーと美砂の一口だけだったね」
「美砂ちゃんを連れて来たかったんだ」
「ありがとう、たつにいちゃん」
「次はどこ行こうか」
「どこでもいいよぉ」
「あんまり遅くなると公彦に怒られるし……」


たつにいちゃん美砂の頭を撫でる。


「お城みたいなとこ、行く?」
「お城?遊園地?」
「ううん、大人の人が行くお城」
「うん、よくわかんないけど行くー」


たつにいちゃんと一緒に街を歩く。


少し街の空気が変わる。


連れてきてくれたのは、ほんとにお城みたいな建物。


早足で中に入る。


お部屋のパネルがいっぱい。
どのお部屋もかわいいの。


「ここ、ホテルなの?」
「そうだよ、かわいい部屋だろ」
「うん」


たつにいちゃんが番号にタッチすると、レシートが出てくる。


「行こうか」
「うん」


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