身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第23章 第二部【身代わりの王妃】 抜け殻
「お訊きしてもよろしいでしょうか?」
「うん?」
「ここは何なのでしょう?」
国王が気軽に足を運ぶような場所でないことは確かだ。ユンは笑いながら応える。
「隠れ家だよ」
かつて明姫に言ったのと同じ言葉を話している中に、またもユンは奇妙な想いに囚われていた。もしかしたら、自分は長い夢を見ていたのではないか。明姫がいなくなったのは悪い夢で、今、夢は醒めて、愛しい女は自分の許に戻ってきたのではないかと。
「うん?」
「ここは何なのでしょう?」
国王が気軽に足を運ぶような場所でないことは確かだ。ユンは笑いながら応える。
「隠れ家だよ」
かつて明姫に言ったのと同じ言葉を話している中に、またもユンは奇妙な想いに囚われていた。もしかしたら、自分は長い夢を見ていたのではないか。明姫がいなくなったのは悪い夢で、今、夢は醒めて、愛しい女は自分の許に戻ってきたのではないかと。
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