FREE BIRD
第73章 新たな幸せ
天気は良いが風がひんやりとして、巻いていたニットのストールを巻き直し、ブルっと少し身震いした。
玄関先の楓が色付きはじめ、秋本番を待っていた。
この先の私の未来予想図はもう描かない。
だけど人生の折り返し地点で私は新しい道を歩こうと思っている。
それは、一人ではなく…
彼と二人で…歩いて行く。
秋空が気持ち良く澄み渡り、私の都合の良い神様が微笑んでくれてるような気持ちの良い日だ。
さて、私もこの家にさよならしよう。
パタンと玄関を閉め、一度だけ深く空気を吸い込んだ。
私の家の匂いを深く嗅いだ。
最後の我が家の香りがした。
玄関先の楓が色付きはじめ、秋本番を待っていた。
この先の私の未来予想図はもう描かない。
だけど人生の折り返し地点で私は新しい道を歩こうと思っている。
それは、一人ではなく…
彼と二人で…歩いて行く。
秋空が気持ち良く澄み渡り、私の都合の良い神様が微笑んでくれてるような気持ちの良い日だ。
さて、私もこの家にさよならしよう。
パタンと玄関を閉め、一度だけ深く空気を吸い込んだ。
私の家の匂いを深く嗅いだ。
最後の我が家の香りがした。
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