
いつか…
第7章 :それでも
夜
なにも知らないパパが帰ってくる
まるで私はこの家の人間じゃないように
「めずらしいじゃん?」
そう言ってテーブルの上においてある
メモを見たパパ
きっとこのメモはお母さんに
連絡したときにメモしたやつ
パパは
いきなり家から出ていった
帰ってくると手にはコンビニの袋
その中にはタバコ
その頃は
お母さんと二人で禁煙していた
これがきっかけで禁煙もやめた
タバコを吸ったあと
親二人からただ怒られ続けた
夜中まで責め続けられた
お母さんに叩かれたりもした
このとき思った
誰も
"怖かったね"
とか…
そんな言葉はかけてくれなかった
