テキストサイズ

人魚

第1章 はじまり

軽やかな春の風が
体をすり抜けて
大きな桜の木から大量の花弁が
降り注いだ。


蒼は、手足の長い
綺麗な顔立ちの男子だ
いつも
小説を読みに休みの日は
朝から自転車を漕いで
街が一望出来るこの
公園で 午前中を過ごしている


そう…街が一望できる
この

桜の公園

遠くを見ると
海が広がり
地平線が一筋の光を放って
キラキラ輝いている

ストーリーメニュー

TOPTOPへ