
君のため。
第71章 ~再会~
会ってしまう。3月9日。偶然。
絶対的偶然なんてこの世にはないんだけど。
まさか仕事が終わってその時間にバッタリ会えるとは思ってなかったけど。
だって私は彼の家も知らないのに。
でもなんとなく。
なんとなく察しがついてた。
この辺りに住んでいること。
自転車で走る私。
スーパー見えた。
入り口に彼を見つけた。
そっか。こんな形で会うのか。
妙に冷静。
でも一旦冷静になっただけに、
実際声をかけて「久しぶり」と言うのがワザとらしくなってしまった。
そしてどう考えても私は嬉しそうだったと思う。
誕生日のこんな日に再会。
おめでとう。
バツ2成立したの?
じゃあ婚活しなきゃね。
買い物のビニールには大したもの入ってなくて唐揚げ?とか独身って感じ。誕生日なのにね。
この時なんで彼女さんのことを教えてくれなかったのか。
ただこの日はそれこそ絶妙な日で。
この頃彼女さんが心の病で入院して、
それがなければ二人は結婚秒読みで、
そうなっていたらきっと私はこの時にその現実を知らされ、
完膚無きまでに失恋してしまっていただろうなと思う。
「彼女ができて、もうすぐ結婚する」
…あれからまだたった2ヶ月なのに?
もしそう言われていたことを想像すると私は…怖くなる。
とにかく、そうにはならなかった。
だからこの後私はみっともないメールをしてしまうことになる。
絶対的偶然なんてこの世にはないんだけど。
まさか仕事が終わってその時間にバッタリ会えるとは思ってなかったけど。
だって私は彼の家も知らないのに。
でもなんとなく。
なんとなく察しがついてた。
この辺りに住んでいること。
自転車で走る私。
スーパー見えた。
入り口に彼を見つけた。
そっか。こんな形で会うのか。
妙に冷静。
でも一旦冷静になっただけに、
実際声をかけて「久しぶり」と言うのがワザとらしくなってしまった。
そしてどう考えても私は嬉しそうだったと思う。
誕生日のこんな日に再会。
おめでとう。
バツ2成立したの?
じゃあ婚活しなきゃね。
買い物のビニールには大したもの入ってなくて唐揚げ?とか独身って感じ。誕生日なのにね。
この時なんで彼女さんのことを教えてくれなかったのか。
ただこの日はそれこそ絶妙な日で。
この頃彼女さんが心の病で入院して、
それがなければ二人は結婚秒読みで、
そうなっていたらきっと私はこの時にその現実を知らされ、
完膚無きまでに失恋してしまっていただろうなと思う。
「彼女ができて、もうすぐ結婚する」
…あれからまだたった2ヶ月なのに?
もしそう言われていたことを想像すると私は…怖くなる。
とにかく、そうにはならなかった。
だからこの後私はみっともないメールをしてしまうことになる。
