テキストサイズ

君のため。

第22章 ホテル前日。

実はこれで最後にしようと思っていた。

野外で、狭い車内で。
特殊な場所で抱かれたがゆえに私は混乱しているのかも。

ホテルで一度ちゃんと抱き合えば、

もう私は満たされるんじゃないかと。

まだ私には

許されないことをしている

という罪悪感が辛うじて残っていた。

例え運命とはいえ、今なら断ち切ることができると。

そう思っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ