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君のため。

第202章 最終章~見極めたこと~

…あなたにとって私は?

最後に思いきって問いかけた。

「理解者?…パートナー?」

…なにそれ?なんのパートナーなん?
…パートナーは彼女さんでしょう?


でも理解者、それは正解。
彼と私は似ている。
とても似ている。
私達は自己愛が強すぎる。
だからこそ
私以上に彼を理解できる人間はいないと思う。
根拠のない自信。


「俺はカナにとってなんなん?」

私はその時、聞き流した。

私にとってあなたは?

本当はね。

好きどころじゃない。
本当は言葉なんかで言いあらわせない。

あなたみたいな人を幸せに出来るのは
私しかいない。

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