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君のため。

第190章 自己愛。

私達はとてもよく似ていて、
他の人たちよりも自己愛がお互いにとても強くて、
だから誰かに強く愛されたくて、
強く必要とされたくて。


…自分が愛してほしいなら、
ちゃんとその人のことを
自分自身が愛そうよ。

何度もそう彼にアドバイスするんだけど、全然聞いてくれない。
なんせ自己愛が強いから。
でも言ってる私も果たしにくいのはわかる。
なんせ自己愛が強いから。


自分への見返りがないと、
自分を求めてくれないと、
愛せない。


まぁ多かれ少なかれ人間ってそうなんだろうけど、
ちょっとそれが二人とも強すぎて。

気持ちがわかる分、
互いにとても魅かれる。
だけどそれは


同情相哀れむ?
傷の舐め合い?


そう。
所詮自己愛が強いからこそ、
似ている自分を欲する。
全部自分に帰ってくる愛。

まぁそんな愛があってもいいとは思うけど、ぬるま湯よなー。

何が言いたいんだろう?

とりあえず、

ちゃんと誰かを愛そう。
自己愛はほどほどに。

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