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君のため。

第106章 ~相談~

検査結果がわかるまでバイバイ、とメールを止められ、よくわからなくなった私が相談した先は出会い系で有名なところだった。全く知らなかった。

真剣に彼のことを悩み、
男心がわかりません、
と掲示板に書いたら沢山の返事が返って来た。
あれ?でも内容がおかしい?
…そっか。出会い系なんだ。ここ…。

それでもまともそうな人に返信してみる。

「今、色々思い悩んでまして少し相談相手になっていただけますか? 男の人って、って一括りにするのもあれなんですが、元カノからの誘惑にどれくらいのれるもんですか? 一途な人って、やっぱりいくらなんでも性欲が強かろうと無理ですよね?」


ここから、あれこれやりとり。


ここは出会い系だったので、最終的には会うことを求めていて、そんな下心を差し引いても、彼よりそして私よりもよっぽど真っ当な意見を持つ常識的な考えを持った年下の人とのやりとり。

「抱いた後に彼女と比べられて凹むんじゃなくて、そこは怒るべきですよ」

「そんなその場の自分の欲求さえ満たされれば満足な子供のような人のどこに魅力があるのかわかりません」

「サナさんを見てると悩んでいるというよりも今の状態でもそれはそれで、満足しているようにしか思えません」

「私も子供みたいだから、と開き直るよりも、ちゃんとその後、じゃあどうするか、を考えたらどうですか?」

「僕が大人なんではなくて、世間一般から見て誰もがそう思いますよ。
おもいきってサヨナラしてみては?」

そっか。本当にそうだ。
写メ交換を提案されること以外はとても真っ当な回答を返してくれる。
どうしてこんなまともな意見をくれる人が、奥さんのことを一途でないのかわからなかったけど。

とにかく
それでまた別れのメール。
もう何回目?さよならのメール。

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