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君のため。

第102章 ~彼の言い分~

ホテル代割り勘についての言い分として

「返金してきた、っていうことはそう受け取った。精算。金の切れ目は縁の切れ目!」

…よくわからない。別に割り勘なんか求めない。
あなたが私を求めることもないのに、私だけホテルに行くなんて惨めなこと思っていたくなかったから。
お金返ってきてラッキーなぐらいに思ってほしかった。願わくばそっちの方でホテル代として取っててくれたらとさえ思ってた。


なんだかんだとメールをやりとりするが、彼の割り勘の主張は揺るがない。


…払わなかったらどうなるの?


そしてまた足元を見られてるの?私。


「病院にいかない。
そのお金を病院代にするから。
入院したら足りないけどね。
急がないから。
少しずつでいいから」


そうだよね。誰もがそう思うよね。
ほっとけば?って。

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