
16歳に恋する23歳の俺。
第12章 交際スタート?
ため息をつくと
由真は水を差し出した
「お前、冗談抜きで本気で酒癖悪い」
「て…てへぺろ」
「優美花ちゃんが見たら
どーんな反応すんだろうなー?」
わざと優美花ちゃんの名前を出して
にやにやする由真。
くっそ、腹立つ……
「だってさ…
もう俺のこと好きなのかとばっかり思ってたから
即答期待してた…」
「いや優美花ちゃんお前のこと好きだよ」
え
「びっくりしたんじゃねぇの?
あの男の後だから尚更。
まあ返事はオッケーだから気にすんな」
なんでお前が言い切れんだよ……
でもま、そうだよな
あの男と別れた途端に
俺と付き合うのも気が引けるよな
「タイミングって大事だよな…」
「は?」
またゴツンッとテーブルに突っ伏すと
カランカラン…と
ドアが開いた
