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落ちこぼれの救世主

第1章 序章

――よっしゃ、もうすぐで外に出れる

魔法演習場の出口である木製の門までの距離は後わずか。

カイは更にスピードを速め、一気に門を駆け抜けようとする。

――へっ、ざまぁみがれクソ先公

ほくそ笑む、カイ。

しかし、後一歩で門を出れるというところで、それは起こった。

「――ッ!!」

なにかがカイの足首に絡みつき、前屈姿勢になってしまったカイ。

そしてそのまま、

「うぁわーーッ!!」

情けない叫び声をあげ、勢いよく前に転んでしまう。

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