声を届けたい
第15章 高速
車に乗り込み…
仙台に向かって進む車…
途中でお母さんとお父さんに、姉妹で仙台までドライブする許可を取り…
何時間も北へ向かった…
その間…私は…
外を見ていた…
外は夕暮れ…
車の走る音だけが…
車内に流れる…
『…守…昏睡状態…なんだって……』
やっと…
お姉ちゃんに声をかけれた…
「守…っ…あ…昔近所に住んでた…佐々木さんとこの?へ?昏睡状態って……」
外を見ながら……
ここ数ヶ月の事を話し…
誕生日の今日…
手術だった事を説明できた…
『…笑って…
また、明日って電話を切ったのに……』
「瞳……あんた…」
お姉ちゃんの…
言いたいことはわかる…
でも…会いに行かないと…
会えない気がした…
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