
男子高校生が描くエロゲー
第6章 男にドキドキ
扉の隙間から吹いてきた風が俺の前髪を揺らした。
「っな……!?」
「行かせないよ……」
後ろを向いた瞬間、
触れた覚えのある唇が、また俺の唇に重なった。
ふいにキスをされたから。
だから舌の侵入を許してしまったんだ。
「ふ、んっ…あっ……やめっ……」
「かぁ…あいい」
キスに慣れてない俺は、
『キスをしながら息をする』という器用なことができず、
思わず力が緩み、唇を繋いだまま座りこんでしまった。
「ん、く…あっ」
『ゴクッ』
飲んだ。
上から流れ込む唾液。
舌遣いの荒い統夜の唾液。
ゴクリと飲んでしまった。
