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『士はまたお寝坊さん？』


「…るさい。お前が目覚ましみたいなもんだ、いつも起こしてくれるだろ」


『私が目覚まし…うん、そうだねっ』


ニッコリと暖かい日だまりのような微笑み。
俺は彼奴のこういうところに弱い…。

俺の隣に座り直した彼奴に、俺も起き上がって欠伸をすると何故だかいつもより違う雰囲気の写真館に気付く。

あぁ‥‥夏海とユウスケが居ないんだ。


「彼奴ら何処行ったんだ？」


『買い物だって。安く買うために色んな所見てくるらしいから、夜まで帰らないって』


夜まで帰らない。つまり夜まで邪魔者がいないと言うわけだ。

俺は心の底から喜びを感じていて、そんな感情が表情に出ていたのか彼奴がくすっと笑った。