ドリームSEXカフェ
第17章 ルージュの唇
「あの…」
俺は、席を立ち扉に近づいた
『気になりますか?』
「ええ…大きな扉ですし…目立ちますからね…奥もカフェですか?」
オーナーはカウンターから出て、俺の横に並んだ…
『ここの正式店名は
【ドリームSEXカフェ】…
お客様の願望をリアルに体験出来る場所…
お客様が…その、雑誌の中の誰かと会いたいと強く願えば…会えるかも知れませんね…フフフ』
「え…願えば?」
フッと…ドレスデン・波希の顔が浮かんだ…
聞きたかった…何故、俺を指名したのか
どんな企画なら出てくれるのか…
ギギギ――――――…
扉が静かに開いた…
扉の向こうには長い廊下が続いていた…
『では、夢をリアルに…
……リアルを体に……』
微笑みつぶやくオーナーを横目に…
俺の足は自然と扉の向こうへ進んで行く…
ギギギ―――――バタン
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