ドリームSEXカフェ
第11章 夢見る猫
『ただいま……』
「お帰り…博子」
いつものように、仕事帰りにスーパーに寄ったのだろう…
博子の手にはスーパーの袋が握られていた
『待っててね、今ご飯作るから』
博子はキッチンに向かい料理の支度を始めた
「なぁ博子…お前に…言いたい事があるんだ…」
俺は…意気地無しだ
博子がキッチンを向いている背中に…話し掛けたのだから…
『な〜に?』
返事は背中で…
俺は…背中に…話し掛けたいのではないのに
ちゃんと博子の目を見つめ伝えなければいけないのに…
意気地無し…だ…
俺は博子の背中をそっと抱きしめた…
『…翔?』
背中を抱きしめられ…博子はビクッとした…
「お前って…案外…か細いんだな…」
いつも…俺は甘えていた…
甘えるのが当たり前になっていた…
だから…愛想つかしたんだよな…
「…ごめんな…博子」
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