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笑顔の空。

第2章 切欠 ‐きっかけ‐

『みーかっ!一緒帰ろー?』



「あ、うん。おっけー」




高校に入り、暫くがたった。





この子は穂乃。



高校に入り、1番始めに話しかけてくれた子だ。


家も近くだと分かったし、今では1番の親友だ。

『ねぇ美歌?』

「なーに?」

『なんでメイクしないの?』

「だって面倒だし……」

『美歌は元が良いから、絶対もっと可愛くなるよ?』

「可愛くないよ、」

いつもメイクを進めてくる穂乃と、いつも通りの会話をして家路につく。


でも、この日はちょっとしたニュース付きだ。


『そーいえばさ、知ってた?うちのクラス、転校生来るって』


「ふーん」

『興味無さそう……』

「どうせ関わらないし?」


『あ、でもでも、男らしいよ』

「益々興味ないよ」

『えー?』



こんな会話があったからか


この後家で起こることに

余計な現実味があった。

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