テキストサイズ

赤い印

第12章 過去形・現在形・未来形

「いいよ、別に。」
確かに髪が少し濡れてる。

「あれ?次移動?」
教室を見回して人がいないのに気づいた那貴。

「うん。音楽。」
「うわっ!反対の校舎じゃん!
 本当ごめん!」
「だから、いいってば。」

「じゃあ、本気でそろそろ行かないとやばいから。また放課後。」
教科書と筆箱を持つと教室を出る。

那貴がじっと私を見つめてる。

トクン・・・。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ