
彼・彼女の言い分
第4章 気になる理由
===放課後===
一日…落ち着かなかった…
正樹や坂口は…俺の変かに…
気がついていなかった…
水上は…相変わらず…話しかけて来るが…
無表情の俺の奥底の感情は読めないらしい…
よかったと…思う…
『春?今日は塾…』
「悪い…今日は…中学の先輩と…会う約束してて」
『そうですか…』
水上はそう言うと…
『では…お先に…』
と帰っていった…
気を張っていた…水上に読まれないように…
体のあちこちが緊張で疲れた…
いや…今からもっと疲れる…
気が重い…
俺も鞄を掴み…
重い足を引きずり…
大和さんとの待ち合わせの場所に…向かった…
