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はぁ？何言ってんだ？
俺はお前に痴漢したんだぞ？
　
しかし女子中学生の表情は真剣そのもの。
　
どこか雰囲気が依緒菜に……元カノに似ている。
　
「……彼女なんていらない。セフレで十分」
　
そう言って俺は歩きだす。
　
「じゃあ私がセフレになる。だからもう充分でしょ？私がいっぱい満足させるし、また痴漢したくなったら私にすればいい」
　
女子中学生はしつこく俺につきまとってくる。
　
しまいには付き合わないと警察呼ぶなどと言ってきた。
　
さすがにそれはマズい。
　
「わかったよ。付き合ってやるよ。ちょっとだけな」
　
後ですぐ別れればいいだろう。
　
俺はそう思い、軽い気持ちで言った。
　
「やったぁ。じゃあ今からデートしよっ」
　
「デート？学校は？」
　
「休むー！」
　
　
――――
　
　
結局俺も一緒に学校をサボるハメになり、１日中いろんな場所を廻ってデートに付き合わされた。
　
でも自然と、悪くないと思った。
　
そして何故か、どうしても味わえなかった満足感を味わっている自分がいた。
　
もしかしすると俺は、また恋をしたのかもしれない。
　
　
　
　
番外編【いにお編】　完