僕等の恋愛事情
第6章 気持ち
那智と長谷川さんが付き合ってから白石の元気がない
そりゃそうだ
白石は那智のこと好きだもんな
「白石ー」
「はい」
「元気だせーおちこむなー」
「…長野先輩しんでください」
白石は顔を真っ赤にして俺を叩いてきた
白石もまぁまぁ可愛い
性格も控えめで可愛いし…
長谷川さんには負けるけどね
那智も白石の気持ちに気づいてないし、眼中にもないだろうな
「ってえぇ!?なんで泣いてるんだ!?」
「好き…なんですぅ…那智先輩がぁ…!!ずっと…好きだったのに…」
白石は本気で那智が好きなんだ
なんだか白石の気持ちが痛いぐらいわかった
なんでかはわからないが
今はみんな練習中
しかも人気がないとこにいる
俺は無意識に白石を抱き締めて
「好きなら、好きを貫け。当たって砕ける勇気がないならそれだけだったってことだ」
そんなことを言っていた
俺はダメなやつなのに
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