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彼と心と体と。

第31章 亀裂



帰り際、新に抱きついた。

黙って温もりを感じるのが好きだった。



「本当はくっつきたいんだろー」



新は優しく笑っていた。




「新おっきい」

「おっきくねぇよ。お前が小さいだけだ」



拓海よりも直樹よりも大きくて硬い体。

顔をうずめると心臓の音が聞こえた。

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