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「トスおじさんが昨日、どこに行ったかを知った時、私もやっとトスおじさんの気持ちが判ったの。何でトスおじさんがあんなに苦しそうだったか」
　トスが鼻白む。また、話はそこに戻るのか？　と顔に書いてある。
「もう止せ。その話はしたくない」
「そうはいかないわ。些細な誤解でも、一つ一つが重なれば、後で解こうとしても解けなくなるでしょう。後になって取り返しのつかないことになったときに後悔しても始まらないのよ」
「良い加減にしろ。止めろと言っているのが判らないのか？」
　トスは穏やかながら、危険を感じさせる声で言った。