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兄と首輪

第8章 兄と鍵

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この時間なら

まだ、お母さんいるかな…


私は駅前の母の勤めるフラワーショップに足を運んだ…



ウィーン......



「いらっしゃ……あら?アヤ!」


母さんが花を何本か手に寄ってきた…


『母さん…教室…まだやってた?終わりまでまとうか?』


「あっこれ?次のアイデアをまとめてたの。
教室はさっき終わったの。そろそろ帰るところだよ。アヤこそどうしたの?」


母さんは手にした花を私に見せてくれた

『綺麗だね。次の教室楽しみ。

そうそう、部活の先輩の送別会の花束を頼みたくて…
で、ついでに配達もお願いしたいんだけど…予算内で…できる?』


私は母さんにメモを渡した

「フフフ、勝とアヤの部活の送別会にお母さんも関われるなんて…素敵じゃない。任せて」

なんだか…楽しそうだな…

『ありがとう…
兄さんには内緒だからね?母さん、すぐに顔に出るから…気をつけてね?』


多分…ばれる…そう思ったが…

兄さんは…気がついても言わないか.....

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