
真っ赤な家庭
第3章 取調室
明日倉敷妙子に家族構成を聞くことにした。
一先ず、今日は久しぶりに家に帰ってゆっくりしよう。
ここのところ全く家に帰ってないが家族がいないので、誰も何もいう人がいない。
寂しいものだ。
中村は実家に帰ると思い。
「お前はいいな、美味しい食卓が待っているだろう。」
からかってやった。
「そんなこと無いですよ、僕に家は冷たいですから、僕も独り暮らしですよ。」
「すまんな…。」
「謝らないで下さいよ。独り暮らしと言っても、一応たまに彼女がいるんですから。
でも、ここんところ帰って無いから怪しいんですけどね。」
苦笑いで答えた。
刑事という職業柄家庭も恋人も両立させるのは難しいものだ。
時期キャリアになるとはいえ、辛いものがあるだろう。
