テキストサイズ

甘いキスを永遠に

第73章 知らない方がいい

「岩崎さん、割烹の女将さんじゃ普段は着物?」


夏木さんがコーヒーを啜りながら、静かに話す。


落ち着いた佇まいが素敵だ。


「ええ、毎日着てるからすっかり慣れてます」


「一度見てみたいよ」


静かに微笑む向こうに好意を感じ嬉しくなる。


「ランチでしたら、早く予約取れますから良ければいらして下さい」


そう社交辞令で応える。


「そうだね、じゃあ予約しておいてもらおうか」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ