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甘いキスを永遠に

第33章 失業の危機

「ねえ、麻実ちゃん…言いにくいんだけどさあ…」


私を見上げて不安げな顔をしている。


「どうしたの?」


「あのさあ、うちの店ヤバいかも…」


「えっ?ヤバいって儲かってないの?」


「…うん、そうなんだよなあ」


益々不安な顔をした。


「潰れちゃうの?」


「まだ分かんない」


「不景気だもんね」


「仕事無くなっちゃうかも…」


元哉は腕で目を隠した。


「大丈夫よ。元哉一人ぐらい私が養ってあげるから」


私はそう言って励ました。


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