紅桜学園イケメン部!
第34章 その〝場所〟
「俺の・・・
本当のお母さんのお墓」
「…そうなんだ」
〝本当のお母さん〟
つまり拓己と悠人は、
本当は血が繋がっていないのか。
何か喋った方がいいのかな。
今は何も言わない方がいいのかな。
「みなみちゃんはさぁ、
俺が認めた初めての女だよ。
俺は普通、
本当の事はいわねぇんだ。
ナンパとかされても
本名すら言わないし、
こんな事話す女は、
・・・お前だけだから」
「う、うん…」
何か反応に困った。
「いいよ、ちょっと
昔話をしてやろぉじゃねぇか」
そう言うと、
悠人はあたしに語り出した。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える