
アイツが私のご主人様!?
第31章 それぞれの居場所。
「……でも、
見つかって…本当によかった…!」
一宏の
腕の中にスッポリと包まれて…
一宏の優しさを目一杯に身体中が感じとっていた。
…あ゙~~っもう!!
なんで、ワタシは神崎クンとイチャついたりしてたの~!!はあぁ~~…
一宏は、
こんなにも必死になって、
ワタシのコト…探してくれていたのに…
わたし、
さいてーじゃん…!
さっきの自分にいらいら!ふんっ
一宏は、
抱きしめたままワタシのことを見て…
ニコッと笑った!
「りおが見つかって超安心した!
また会えて、めっちゃ嬉しい!ニコッ」
……ぷぷっ!
「も~…!
一宏、大げさすぎ!ニコッ」
一宏の天然ぶりは、
昔から全然変わらない。
だって!
一宏の幼稚園のころの将来の夢はナニだと思う??
まさかの!サッカーボールだったんだよ!クスッ
本当にサッカー好きすぎたんだろうね!ふふっ
「一宏は全然変わらないね~!
天然すぎだよ~~!笑」
「俺、天然じゃね~よ~~!!むくぅっ」
わたしと一宏、
向かい合って笑いあう。
……なんか、落ち着く……かも。
……わたしの、
わたしの居場所は…
やっぱり、一宏のトコロなのかな?
……そんなこと、
………分かんないよね…!あははは…
*
