
アイツが私のご主人様!?
第30章 魔法がとけてく。
しだいに観覧車は、
地上に近づいてきて……。
「お、もうすぐ着くな…!
ヨイショ…!」
「……あ、」
いっきに肩が軽くなる。
神崎クンが身体を起こしたカラ…。
「……なに?
なに、そんなに切なそうな顔してんの?ププッ」
「そ、そんな顔してないわっ…///!!」
「あっ!もしかして!
……寂しいのか?ニヤリ」
「……そんなこと…ないし///!!」
「………ふーーん。」
ぐいぃっ!
「きゃ!」
ぎゅうう~~!!!!
ドキドキドキ!!
神崎クンに抱き寄せられて
ぎゅうう~ってされる…///!!!わわっ汗
神崎クンは、
恥ずかしくって…
思わず目をそらしてしまった
ワタシの目を…
すぐに!
その、大きな瞳で捕らえた。
そして、
いきなり!
真面目な顔して…
「……俺は、
……寂しいケドな…。」
ポツリ、と言った。
「…ええっ…///!」
びっくり!ドキドキしている!!
わたしの身体をさらに!ぎゅうう~~!!って抱きしめて…
「充電!!ニコッ
……この観覧車を降りちまったら、
りおチャンとの恋人ごっこも終わっちゃうからな!アハハ!
…りおチャン不足にならないように!
今のうちにチャージしとくわ!ププッ」
「──────ッ///!!」
カアアア///!!!
顔が熱い!熱すぎる!!
たぶん、いま顔真っ赤…!!
ナニ言ってんだ…!
ナニ言ってるんだ……!神崎クンんっ!!
*
