
アイツが私のご主人様!?
第16章 2人きりの教室。
一宏と席をくっつけて、勉強を教えてもらう。
「・・・ここは、こうで…
XをYに代入して…」
・・・プリントには目を向けず、
一宏の横顔を見つめてしまう……。
(一宏・・・まつげ長い。
目、おっきいし…鼻は高い。
昔と変わらない、栗色のねこ毛は思わず撫でたくなる。)
「この問題は、公式覚えればできるから!
・・・りお、分かった?ニコッ」
『・・・あっ…///』
バチッと、
目が合ってしまう。
わたし、思わず目をそらす。
でも、一宏は…いつもと違った。
*
