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好きな空間

第14章 疑惑

炎の前で横になりながら余韻に浸っていると



「これからも…
今度は僕の側に居てほしい、僕も父のように愛されたい。」



「こんな私でも良ければ、いいわ。
でもあの男はどう思うかしら…」



何だか嬉しく感じながらも申し訳なさもある。



「エリカさんが幸せでいられたら、父も幸いだと思いますよ。」




彼に言われたと思って喜んでしまい、



「そうならいいけど…」





心からそう思った。ふとカメラを思い出してから、ママは今頃警察にいるだろうと確信した。



暖炉のなかで炎が狂うように熱く燃え上がっていた。


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