
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第26章 覚悟と決意
「俺には、事故前の記憶が無い。
だけど…記憶が無い俺自身が、
キミに惹かれてるんだ。
こういう気持ちを世間で『好き』というなら、俺はきっとキミが好きなんだと思う」
「ゆっ…ゆぅ…」
「記憶の無い俺だけど、
それでも良いですか?」
首を傾げながら言う優が、
どうしようもなく可愛く見える。
「も…もっちろん…っ…
良いに決まってるじゃんか!!」
あたしはガバッと優に抱きついた。
―――…優のにおいが懐かしい。
ああ、ダメだ。
嬉しすぎて、また涙が出てきた。
