
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第18章 崩れる音
4時半になった所で、あたしは盛大に溜息をついた。
馬鹿。
あたしのウエディングドレス楽しみって言ったじゃんか。
なのに、すっぽかすなんて・・・。
はぁー。激しく泣きたい。
でも一応店だし、溜息。
ていうか、VIL部屋に入って一人で1時間半何もしないで過ごし、そのまま出て行くって凄く気まずくないか?
そんな思いで、
出たくても出られない。
ひたすら優を信じて
待つ事しか出来ない。
プルルルルル…
電話の音が、怖い位やけに響く。
それは部屋が静かな所為?
―――いや、違う。
変な胸騒ぎがするからだ。
