
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第18章 崩れる音
指定された店は、
高級そうな所だった。
あたしなんかが入って良いのか?
ドレスの値段も単位がおかしい気がする。
「南森様でしょうか?お話は伺っております。では、こちらへ」
あたしは何にも返事していないのに、店員さんが奥に誘導する。
「こ、ここは…?」
「こちらはVIP様専用の部屋でございます。
ここに載ってる中で気に入った物を私共がお持ち致します。
こちらのベルでお申し付けくださいませ。では―――」
あたし全然喋ってないのに、凄くペラペラ喋る人だな。
とりあえずパンフレットを目にする。
パールやらダイヤモンドやら。
宝石がちりばめられたドレス達。
値段は書いていないけど、これ宝石だけでも結構するよね?
絶対高いよね?
あたしは溜息を付いた。
