
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第17章 知らないところで
「好きな男、片っ端から
潰してごめんな?」
俺は彼女の頭をポンポンと撫でてから、荷物を持って出て行った。
あいつ家事出来へんけどなー。大丈夫なんかな。
だけどもう、後戻りは出来へん。
「梓、幸せになれよ?」
俺は振り返って、一人呟いた。
涙なんて、流してないで?
目から滴る水滴は、
これはきっと
・・・雨や。
鼻水も、花粉症やからや。
…今冬やけどな。
だっせぇ、俺。
泣くとか、マジで最悪だ。
「幸せにならんかったら、
ホンマに殴りにいくからな」
俺はもう一度呟いた。
