
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第13章 この先、何があろうと
「・・・」
静かに聞くお父さんの目が怖い。
だけど、大丈夫。
あたし優を信じて、背中を見つめる。
「それで頑張ってお願いして、10年の自由を貰いました。
そして、俺は数ある中でも教職を選びました。
少ない時間の中で少しでも誰かの役にたちたいと思ったからです。
…俺は腹を括っていました。どうせ思い人とは結ばれない運命だと。
だから恋は絶対にしないと決めていたのに、・・・駄目だったんです。
彼女はいつも俺に真正面からぶつかってくれました。
俺がフッて教師を辞めた時も、逃げずに真っ直ぐ来てくれた。
・・・そんな真っ直ぐな彼女に惹かれました。
もう他じゃ駄目なんです」
「…、」
お父さんは静かに唸る。
