
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第11章 新たなテロリスト
「最悪」
「『最高』の間違いじゃないん?」
駄目だ。
コイツと居ると苛々しかしない。イケメンだからって調子に乗るなよ?
あたしはお前の所為で嫌な思いをしたんだからな?
「…部屋行く」
部屋に戻ろうと、あたしは階段方向に向いた。階段を上り始めたのだが…。
「きゃっ!」
伸びて来た腕が、あたしを掴んで引っ張った。
運悪く体勢を崩し階段を転げ落ちて、本当はそのまま冷たい床に激突する筈だった。
「・・・」
あたしに残ったのは、温かい温もりで。何故か仁に抱きしめられていた。
