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～エピローグ～




「なに見てるの？」
　パソコンを睨めっこするゆきを横から覗き込む



　画面には

　スワッピング

　という文字が躍っていた






　夫婦交際とも呼ばれる

　簡単に説明すると
　お互いのパートナーを交換して同室あるいは別室で性交に及ぶ



　子供が新品のゲームに魅入られたように右京は興味津々に説明文に目を通して頬を上気させる






　夫婦の間に
　強い信頼関係があってこそ






　そんな文字を見るたびに
　右京の胸はドキドキしていた



「当たり前だが
パートナーの同意が得られなければ成り立たない」



　こんなものを妻に見せて
　何を考えてるのだろう



「どう？」
「ど、どうって…」
「やってみたくない？」



　右京はあっという間に膝の上に抱きかかえられてしまい、半ば強制的に腕に閉じ込められてスワッピングのレクチャーを受けた



「抵抗があって、なかなか踏み出せない夫婦が多いみたいだな」
「ふ、普通そうだよ」



　息がかかるだけで
　何かされてるではないが
　えっちな気分になってくる



「なに興味ないフリしてんの？」



　パソコンの画面では
　とある体験談が表記されていた



他の男にされてる奥さんを見て、とても奥さんが恋しくなりました



　キュッと胸が締まる

　愛されたい生き物である
　右京とていくらでも愛されたい
　死ぬほど愛されても
　まだ足りない、せこい生き物



「…や、やってみたいの？」
「俺はやってみたい」



　あとは右京が納得すれば
　夫婦間での同意は完了する

　二組の夫婦で、パートナーを交換してエッチする

　パートナーがする所を…
　お互いに見ながら…
　見られながら…



　他の人に抱かれる
　それだけで興奮してしまう