無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　セックスのあとの
　まったりの心地いい時間を
　男の腕の中で楽しむ

　好きな人の肌は安心する



　時間を見て
　私は起き上がる

　軽くシャワーを浴びて
　帰り支度を整える



「もう…帰るのか？」

「うん」

「………」

「エッチもいいけど
今度はどこか遊び行きたいね～♪」



　ベッドにいたはずのしょうくんが後ろから抱きしめてきた



「行くなよ」



　私は触られキスされ
　セックスを誘われたが

　断った



「…だめ
ゆきくんの帰りを待ってたいから」



　その名前に
　しょうくんは眉を寄せた



「いいだろ？」



　背中からぎゅっと強いくらいの力で抱きしめられる

　私はなおもキスしようとするしょうくんを手で押さえ、拒んだ



「バレたら…困るもん」



　私の暗い表情を見て

　すっとしょうくんは手を離した



「…ごめん
俺より片倉のほうが危ない橋渡ってるもんな」



　不倫は合意であれば犯罪行為とされないとはいえ

　既婚者とそうでない人とではリスクが違いすぎる

　家庭や友人関係を崩壊させる危険性だってあるし、社会的信用を失う可能性だってある



「…ううんいいの
ありがと、心配してくれて」

「また誘ったら…会ってくれる？」

「うん、もちろんだよ
また時間のある時会おうね？」



　私は笑顔を見せ

　暗い顔をさせてしまったしょうくんにチュッとキスした