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「副島君……」

髪をボサボサに乱した副島が佳奈美の前に現れた。

「すいませんッッ!!　俺、とんでもないことをして……会長にお詫びしたくて……」

よろよろとよろけながら副島が陸奥に近付く。

「ふんっ」

その腹を茅野が全力で蹴り飛ばす。

「かはっ!!」

副島が吹っ飛び、茅野の蹴りの強さを物語る。

倒れた副島の頭を茅野が容赦なく踏みつけるように蹴る。

「あがっっ!!　ぐああっ!!」

蹴られた反動で何度もアスファルトに額を打ち付け、副島の額から鮮血が飛び散る。