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「……てか、なんで先輩バイクなんて乗ってきてるんですか……」

「なんでって……バイクでデートに行くからだろう？」

「そんなの聞いてませんっ！　だいたい普通自動二輪免許とか、校則で禁止されてるんじゃないんですか？」

「固いこと言うなよ、優花。さっさと行くぞ」

「せっかく整えた髪が滅茶苦茶になっちゃうじゃない……」

ぼそっと芹沢に聞こえないくらい小さな声で優花が呟く。

「ワンピースなんて着て……パンツ見えないように気をつけろよ、薄ピンク色のひらひら付きのパンツ」

「し、下にスパッツ履いてますっ！　変態っ！　すけべ！　サイテー!!」

怒りながら優花はスポッとヘルメットをかぶる。